”北の夢” サンマモルワイナリーの世界で唯一の葡萄品種



近年、地球温暖化傾向がすすみ、ワイン用、赤品種の栽培が困難になってきている。特に赤ワインにとって一番重要な着色不良が大きな問題となっている。
こんな状況を打破するため、日本の山野に自生している山葡萄系統、サンカクヅル(行者の水)を親に、ヨーロッパ系、ワイン用品種開発を行なった。

1. 以下品種の交配を2004年に実施した。
1)ピア・ノール×行者の水 北の夢
2)メルロー×行者の水 富士の夢
3)カベルネ・ソーヴィニヨン×行者の水 北杜乃滴、天城乃滴
4)リースリング×行者の水 北天の雫
5)シャルドネ×行者の水過家 日本の気候風土に適した系統をそれぞれの個体の中から選抜し、上記の品種名をつけた。

2. 北の夢は私が北村社長から下北半島の川内町にワイナリーを作りたいとの依頼があり、適地適作を考慮し数品種の葡萄を植付けた最後に世界に2品種とない、サンマモルワイナリーだけのオリジナルワインを造ったらどうかと提案し北の夢を提案した。
品種名の言われは、北村社長の北と本州の最北端の北をとり、北の夢と命名した。ポリフェノールが多く、濃厚な紫赤に優れ、耐寒性に強く安定した栽培可能な品種の開発に成功した。

志村葡萄研究所
所長 志村富男

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